キーボードタイピング練習

Windowsでは,コンピュータの専門知識のないエンドユーザ(素人)に対して,簡単に操作できるようにグラフィックスによる画面表示とマウス操作を用いてコンピュータを操作するグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)を前提としている.それに対して,UNIX系OSでは,伝統的にターミナルと呼ばれる操作ウインドウに対して,キーボードからコマンドと呼ばれる文字入力を与えることでコンピュータを操作することを主としている.これをキャラクタ・ユーザ・インターフェイス(CUI)と呼ぶ.尚,MacOS XはGUI操作を非常に得意とするUNIX系OSと考えることができ,他に類がないOSとなっている.

GUIとCUIはどちらが優れているというものではなく,時と場合で使い分けるべきものだが,一般にはGUIはエンドユーザにコンピュータの内部的詳細を伏せた状態で簡単に操作させるためにあり,複雑な操作を行ったりシステムを熟知した専門家が操作が素早く操作するにはまどろっこしい場合が少なくない.それに対し,CUIは複雑な操作を組み合わせてプログラミング的に実行したり出来るなど,プロフェッショナルが自分の手足のように操作するには適している場合がある.また,GUIはコンピュータにかなり高い処理能力が必要になるため,能力の小さな特殊用途向けコンピュータでは,CUIしか使えない場合が多い.

コンピュータの専門知識を学ぶ者としては,是非ともCUIを使いこなせるようになって欲しい.

キーボードについて

キーボード(タイプライターのように見える入力装置)はコンピュータに文字入力を与えるためのものである.キーボード上のキーを押して文字入力をコンピュータに与えることを「タイプする」と呼ぶ.デスクトップ型パソコンではキーボードが本体と別々に分かれているのが一般的だが,MacBookなどノートパソコンの場合,本体と一体化しているが,両者に特に違いがある訳ではない.

キーボードは最終的に手元を見ないでタイプできる(タッチタイプと呼ぶ)ようになることが望ましく,さもないと実習が進むにつれて授業進行についてゆけなくなる恐れがある.十分な練習が初期の段階で必要である(タイピング能力に関して,適当な時期に評価を行うので心して練習しておくこと).

キーボード操作の基本は「Fキー」に左手の人さし指,「Jキー」に右手の人さし指を合わせた位置に置いた「ホームポジション」を手に馴染ませることである.各指が担当するキーが原則的に決まっているので注意しよう.各自のMacBookのキ−ボ−ドの文字配置をよく確認せよ.

特殊キーのタイプ操作

アルファベット,数字や記号以外に他のキーと組み合わせて使う特殊キーがある.

Mac特有のキー

Macには他のパソコン機種には無い特有のキーがある.

ちょっと注意すべきキー

以下のキーは殆ど使うことは無いが,誤って指が触れてしまった場合,キー入力が上手く出来なくなる可能性があるので注意して欲しい.キー入力が何故か上手くできない,或いは,パスワード入力時には,良く確認してみよう.

コマンドについて

UNIXの場合,コンピュータに各種の指示を出すためにコマンドと呼ばれる命令(数百種類にも及ぶ)を,キーボードからターミナル等の端末エミュレータ画面にタイプすることで行われることが多い.コマンドの最後は多くの場合Return(又はEnter)キーをタイプすることになっている.

キーボード・タイピング練習

以下の手順でキーボード練習ソフト Typist (本学コンピュータ理工学部荻原教授の開発による)を利用してキーボードのタイプ練習を行え.

  1. Finderウィンドウを一枚開き,「アプリケーション」フォルダを開く.(又は,ドック上の「アプリケーション」フォルダアイコンをクリックしても良い)
  2. Typist.appというアプリケーションアイコンが見えるはずなので,それをダブルクリックして起動する.
  3. 画面の指示に従ってタイプ練習する.
  4. 練習が終わったら,必ずTypist.appアプリケーションを終了する.

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