ここでは,本学コンピュータ理工学部・荻原剛志教授の手になるフリーソフトウェアTypist 2.4 for Mac OS Xを紹介し,そのインストール(導入)と利用について説明する.
Typistとは,欧米では著名なタイピング練習ソフトであり,荻原先生はそれをMac OS X向けに移植されてフリーソフトTypist 2.4 for Mac OS Xとして公開されている.(ちなみに,荻原先生はMac OS Xプログラミングにおいて日本有数の超エキスパートである.)
Typistの正式な配布先はAppleのAppStoreとなったので,そちらからインストールして欲しい.カテゴリ「教育」で探すとすぐに見つかるだろう.
ファイルがダウンロードされると,ディスクイメージのマウントが自動的に行われて次のようなウィンドウが開くだろう.
このようなウィンドウが開かれない場合,ホームフォルダの「ダウンロード」フォルダにディスクイメージファイルがあるはずなので,これをダブルクリックしてマウントするとデスクトップにというアイコンが表示され,これを開くと上記のウィンドウが表示されるだろう.
このTypist.appがアプリケーション本体である.「アプリケーション」フォルダを開き,Typist.appアイコンを「アプリケーション」フォルダへドラッグ&ドロップするとインストールは完了する.
「アプリケーション」フォルダのTypist.appアイコンをダブルクリックして開くとTypistが起動する.但し,アプリケーションをダウンロードしてきて初めて起動した時に限り,Mac OS Xのセキュリティ警告画面が次のように出る.
これはTypistに限らず,どのようなアプリケーションをダウンロードした場合でも同様の表示が出るので,一応,「本当に開いても良いのか?」と自問自答した上で「開く」をクリックする.
技術的には,ブラウザソフトウェアなどネットワークアプリケーションやMac OS Xの弱点(脆弱性)を突いて,悪意を持った不正なファイルを開かせようとする攻撃を受ける危険性は常に存在する.この警告は,ユーザが意図してファイルを開こうとしている事を再確認させることによりセキュリティ被害を防ごうとするMac OS Xの設計思想の一環と言える.
Typistが起動したら,最初にレッスンのコースを選択する.
目的別に各コースが用意され,そのなかで難易度がステップ(番号)として示される.数字が大きいほど難しくなるようだ.コース選択はマウスで希望コースをクリックし,希望するステップは矢印ボタンにて選択する.「決定」ボタンをクリックすると.レッスン開始となる.
レッスンが開始すると,最初に色々な説明が表示される.良く読んで指示に従うこと.
実際の練習を行う際には,英数入力モードにしておこう.
また,「ローマ字入力」コースでは日本語入力のためのローマ字入力の練習が出来る.
レッスンを途中で止めるには,画面下のをクリックするとという表示に変わるので,「メニュー」ボタンをクリックすると,初期画面に戻り,「スキップ」ボタンを押すと,現在実行中の問題を飛ばして次の問題が表示される.
Typistを終了するには,初期画面のボタンをクリックするか,画面最上段の「Typist」メニューから「Typistを終了」を選択する.
Typistの使い方の説明をみるには,画面最上段の「ヘルプ」メニューから「Typistのヘルプ」を選択すると,以下のようなWebページ形式のヘルプが表示される.
Typistは本格派のタイピング練習アプリケーションであり,残念ながらあまり優しくはない.そう,「Billy's Bootcamp」並に厳しいと覚悟して取り組んで欲しい.辛い時もあるだろう.その時には「荻原隊長!」と叫びながら耐える事が必要だ.幸運を祈る!