学内における無線LAN接続

現時点では,学内で学生が自由にアクセス出来る無線LAN接続(インターネットスポット)は全て情報センターが運営している.その詳細は情報センター提供のページ(但し,セキュリティ上の理由から学内のパソコンからのみアクセス可能で,自宅などインターネット側からはアクセス不可)を参照のこと.

セキュリティ上の注意事項

本学キャンパス内でのネットワーク接続

本学インターネットスポットでは,今のところ2種類の接続方式を提供している.

ESSIDとは: 無線LAN接続において,接続先を識別するために与えられる名前.Mac OS Xの設定画面では「ネットワーク名」と呼ばれている.

注: 情報センターの資料ではSSIDと記されているが,厳密にはESSID (Extended Service Set Idetifier)と呼称されるはずである.

現在起こっている問題

コンピュータ理工学部所属の学生が増加するに伴い,学内で無線LAN接続利用が増えた結果,非暗号化接続の利用数が過大となり正常に接続できない状況が頻発している.暗号化接続については十分に余裕があるため,少なくともコンピュータ理工学部の学生は,以下の簡単な設定手順に従い暗号化接続を利用するようにしよう.

暗号化接続に切り替えない限り,無線LAN接続が繋がらないという問題から逃げる術はなく,また,将来に解消される予定もない.さらに,近い将来に非暗号化通信はサービスが打ち切られる見込みであるので,早々に暗号化通信接続を設定するのが吉だろう.

ソフトウェアアップデートの適用

Mac OS X Leopardの無線接続機能は,ソフトウェアアップデートを重ねるごとにかなり改善されてきている.その為,学内で無線LANを利用するにあたっては,自宅,或いは,学内の有線接続状態にて,Mac OS Xのソフトウェアアップデートを実行して最新版に更新しておく事が極めて望ましい.

暗号化接続の為の設定手順

無線LAN接続設定

インターネットスポットが設置されている適当な場所でMacBookを起動する.Dockのシステム環境設定を開き,さらに「ネットワーク」をクリックして,ネットワーク環境設定画面を開いて,左欄の「AirMac」をクリックする.

無線LAN接続の状況が上記のように表示される.ここで,恐らくは,「ネットワーク名」にCenter_APと表示されており,既に無線接続出来てしまっているように見える.ここでMacの設定画面ではESSIDの事を「ネットワーク名」と称している事に注意しよう.

Macの無線LAN接続機能は初心者向けにかなり良く出来ており,このように簡単に繋がってしまう事が多いが,皆がこのまま使い続けた結果,「無線が繋がらない」「途切れてしまう!」といった問題が起きている.

暗号化接続への切り替え

では,早速,暗号化通信サービスを利用するように切り替えてみよう.「ネットワーク名」メニューから,Center_AP_EncというESSID(ネットワーク名)を選択する.

ここで選択項目に鍵型マークが付いている事に注意しよう.この鍵型マークはこのESSIDで示される無線通信が暗号化されて保護される事を意味する.

暗号化通信接続のESSIDを選択してその暗号化方式が(TKIP or WPAパーソナル)であった場合,次のような画面が表示されるので,パスワード(Pre-Shared Key)を入力する.

ここで入力すべきパスワードは情報センター提供のページに記載があるので,そちらの記載を参照して記憶しておくこと.セキュリティ上の理由から,そのパスワードはこのページでは明示しない.また,学外の部外者に偶然にでもこのパスワードを見られないように,「パスワードを表示」チェックボックスは外しておく事が望ましい.これもちょっとしたセキュリティ向上策の一つであると認識しよう.

パスワードを間違えないように入力してOKボタンをクリックすれば,殆どの場合,問題無く暗号化接続にてネットワーク接続出来るはずである.

最後に,「適用」ボタンをクリックしてから「システム環境設定」を閉じよう.

暗号化接続にて繋がらない場合の設定確認

上記の手順で暗号化接続できるはずだが,何故だか繋がらない場合は,以下の手順で設定を確認してみよう.

無線LAN接続設定の詳細表示と確認

「システム環境設定」を開き,ネットワーク設定画面の左欄からAirMacをクリックする.

無線LAN設定をより詳細に確認する為,「詳細」ボタンをクリックする.

この画面では「優先するネットワーク」に過去接続した事があって何らかの設定が残っているESSIDの一覧が表示されている.自宅などで無線LANを利用した事があれば上記の例とは異なるESSIDがリストされていることだろう.

Mac OS Xの無線LAN接続の方法は,この一覧にリストされたESSIDのネットワークに対して上から順番に接続出来るかを試みて,繋がれば通信を開始し繋がらなければ順番にリスト上のESSIDを試すようになっている.つまり,上記の場合だと,Center_APの接続を試し,繋がれば通信開始,繋がらなければ次にCenter_AP_Encを試すという具合に動作する.

これでは,折角,暗号化接続を設定していても,そちらが後回しになってしまうから,結果としてCenter_AP,つまり,非暗号化接続で繋がってしまうとか,接続が不安定になるなどの症状が起きる危険性がある.そこで,暗号化接続が優先されるように順番を入れ替える.(どこぞの大統領ではないが「チェンジ!」が必要なわけだ.)

ネットワーク (ESSID) の優先順位を変えるには,リスト上のネットワーク名を掴んで,順番が入れ替わるようにドラッグ&ドロップする.この場合,Center_AC_EncがCenter_ACよりも上側に来るようにする.

上手く入れ替えられると次のようになるだろう.

さらに,暗号化接続で指定したパスワードも確認しておこう.Center_AP_Encネットワークをクリックして選択した状態で「エンピツ」ボタンをクリックすると,その設定の調整・確認が行える.

ここで,セキュリティ方式がWPAパーソナルになっている事を確認し,パスワードが間違っていないか確認する.「パスワードを表示」にチェックを付けるとパスワード文字列が読める形で表示される.(くれぐれも部外者に覗かれないように!) 確認できたら「パスワードを表示」のチェックを外して読めないように隠された表示に戻しておいてから,「追加」ボタンをクリックしよう.これで暗号化接続に必要な設定は確認できた.

望ましくないESSIDエントリの削除

ここで,さらに念には念をいれておこう.

非暗号化接続を示すESSIDのCenter_APをクリックして選択しておいてから,「マイナス (-) 」ボタンをクリックして,無線LAN接続の設定からCenter_APへの接続設定そのものを削除してしまおう.これで万全なはずだ.

最後に「適用」ボタンをクリックしてからシステム環境設定を閉じよう.

恐らくは,これで正常に暗号化接続出来るようになっていると思われる.Safariを起動してみよう.以下のように本学学生であるかどうかの認証画面が表示される.

この画面には,cc環境のユーザIDとパスワードを入力してLoginボタンをクリックする.ユーザIDとパスワードが間違っていなければ,次のような画面が表示されてインターネット接続が利用できるようになるだろう.

それでも繋がらなかったら?

ここまで手順が正常に操作できていれば,まず接続できるはずだが,それでも繋がらなかったら8号館のCSEヘルプデスクへGoだ.

無線LAN接続の明示的手動切り替えと確認

一度正しく暗号化接続を設定すれば,原則としてインターネットスポットでMacBookを起動する,或いは,スリープ状態から復帰させれば暗号化接続されるはずである.接続状況を確認するにはデスクトップ画面右上のメニューを確認する.

このメニューには過去に接続したことがある,或いは,設定を行ったことがある無線LAN接続のESSIDが表示され,そこにCenter_AP_Encも見えているだろう.ESSIDの左端にチェックマークが入っているのは,今現在,そのESSIDで示される無線LAN接続が有効となっている事を意味する.Center_AP_Encにチェックマークが入っていなければ暗号化接続されてない事を意味する.接続を切り替えるには,Center_AP_Encをメニューから選択する.

自分自身が快適かつ安全に無線LAN接続を利用する為にも,必ず暗号化接続Center_AP_Encに繋がっている事を確認した上で利用しよう.

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