% 平成17年度版基礎プログラミング演習I LaTeX2eサンプルファイル
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% date: 2005年 6月1日(水)
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% "%"記号から,その行の行末までは注釈と見なされ,LaTeXの処理には
% 無関係である.
% 説明を注釈として入れてありますから、それを参考にしてください.
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documentclass[a4paper]{article}
% 先頭はこのような一行で始まらねばならない.
% 古いLaTeX2.09版では documentstyle[a4j]{article} とする.
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% 文書の印字領域を指定する場合は以下のように指定する.
%setlength{textheight}{23cm} % 印字領域の高さの指定
%setlength{textwidth}{17cm} % 印字領域の幅の指定
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title{LaTeX を利用して美しい文書を作成してみよう} % 表題のためのタイトル
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author{氏名: 山田太郎 % は強制改行のコマンド
学生番号: 123456
所属: 京都産業大学情報通信工学科} % 表題のための作者名
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begin{document} % 本文開始
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maketitle %表題の作成 日付はLaTeXを実行した当日
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section{はじめに}
{Large LaTeX}(ラテフと読み,最後の音は正確にはドイツ語のchの発音に近い)
とは,
%
% 原則として本文中で改行しても,印字結果は改行されない.
理
工
系
の
% という具合に編集しても一行として扱われる.尚,どうしても,その場で改行
% させる必要があるなら, コマンドを指示すれば強制改行が行われる.
% また,本文中の半角空白文字は改行と同じように扱われ,印字結果には
% 影響しない.例えば,
%
報 告 書 や
%
% という具合であっても印字結果では,空白は無視されて「報告書や」と
% 繋がって印刷される.
%
論文を作成するのに非常に一般的に用いられる{bf 文書処理ソフトウェア}である.
% ^^^太文字切り替え
%
% 尚,文字の変更などの有効範囲を制限するには{}で囲む.
ここでは % このように空行を一行空けると,「段落替え」とみなされる.
% すなわち通常の日本語文書では,先頭を一文字空けてから次の文章が始まる.
%
% 文字の変更などの有効範囲を{}で囲み忘れると.次のようになる.
%
large % 大きな文字への変更.以後,特に切り替えないかぎり大きいまま。
日本語化されたpLaTeX
normalsize % 普通のフォントへの変更
を用いる.
%
%
%
section{論理構造とレイアウト構造の記述}
LaTeX は作成したい文書構造を
subsection{$backslash$subsection}
subsubsection{$backslash$subsubsection}
等の論理構造を示す命令を,プログラミング言語的に文書に埋め込んで制御してゆ
くようになっている.その節番号等は処理系が自動的に生成してくれるので,章立
て等を適宜変更しても,その度に原稿を修正する必要が無いのが特徴である.
%
begin{center}
また中央寄せなども,このように出来る.
end{center}
section{数式の処理}
LaTeX の大きな特徴として,元々数学系論文を作成するために開発されたソフト
ウェアであることから,数式を非常に美しく作成できる.例えば
[
int x^n dx = frac{1}{n+1}x^{n+1} + C
]
という具合に作成できる.
%
clearpage % 改ページのためのコマンド.
% この段階で用紙に余白が残っていても,新しいページから文章を続ける.
%
section{箇条書き}
LaTeX には箇条書きの機能も用意されている.
%
% ""は強制改行のコマンド
%
例えば,
%
bigskip % やや大きなの縦方向空白
%
私の趣味は,
%
begin{itemize} % 箇条書き開始
%
item Car Driving % 箇条書き要素の先頭にはitemを付ける.
%
item {em Computer} and Technology
item {it Outdoor/} Sports
% emは強調文字,itはイタリック体(普通は同じ書体になる)
% /はイタリック体にすると隣の単語との空白が若干狭くなるので,
% それを補正するためのコマンド
%
begin{itemize} % 箇条書きを入れ子にすることもできる.つまり
%%%%%%%%%%%%%%%%% 箇条書きの箇条書きは以下のように指定する.
item キャンプ
item 露天風呂
end{itemize}
%
end{itemize}
である.
% ここでも段落変えを行っていることに注意
%
medskip % 中くらいの若干の空白
などと書ける.
section{練習}
以下の内容について,各自行ってみよ.
%
begin{enumerate} % 番号付き箇条書き開始
%
item このプリントのソースファイルは
%begin{center}
begin{center}
{tt /NF/common/class0/oomoto/program/LaTeX/sample.tex}
% ^^^これはタイプライター風フォントの指定
end{center}
として置いてある. これを各自の作業用ディレクトリにコピーしておき,
それを編集して以下の操作を行ってみよ.
具体的な方法はcite{Guide}を参照すること.
% ^^^^^^^^^^^相互参照機能の利用.文献番号は自動出力される
%
begin{itemize}
%
item {tt sample.tex}ファイル中の名前,学生番号,所属項目を
{tt mule}を用いて各自のものにそれぞれ書き換えよ.
item 書き換え終わった{tt sample.tex}ファイルを{tt platex}コマンドで
処理した後,プリンタより印刷せよ.
その手順はfootnote{但し,11情報処理教室のMacintoshからは,プ
% ^^^^^^^^^脚注を書くためのコマンド.
%
レビューアであるxdviは利用できないので,注意すること.}以下の通りでfootnote{も
う一つの脚注だよ.}ある.
%
begin{enumerate}
%
item {tt platex sample.tex}
(LaTeXソースファイルの整形処理.sample.dviファイルが作成される)
%
item {tt platex sample.tex}
(再度のLaTeX整形処理.
参考文献の相互参照番号を正しく処理するには2回LaTeXしなければならない)
%
item {tt xdvi sample.dvi}
(xdviによる結果のプレビュー.うまく出来ていなければ上記の手順に従って
再編集,整形,プレビューを繰り返す)
%
item {tt dvips sample.dvi}
(印刷用Postscriptファイルの生成.生成されるファイルの名前は
末尾の拡張子{tt .dvi} を{tt .ps} に置き換えたものとなる.)
%
item {tt lpr -Pプリンタ名 sample.ps}(最終出力の印刷)
%
item {tt rm sample.ps}(不要になった出力用ファイルの削除)
%
end{enumerate}
end{itemize}
%
item {tt /NF/common/class0/oomoto/program/LaTeX/profile.tex}を
自分のディレクトリにコピーし,その内容を編集して履歴書を作成してみよ.
end{enumerate}
%
section{提出課題}
各自,自由なテーマの内容について LaTeX の有する様々な機能を用いて
美しい文書を作成せよ.
bigskip
{bf テーマの例:}
begin{itemize}
item 旅行の思い出
item エッセイ
item 体験マニュアル(例えば,``パチンコ必勝法'', ``河原町食べ歩き''等)
end{itemize}
%
{bf 提出要領:}A4用紙に最終出力を印刷したものに大学指定レポート表紙を
付けた上で提出のこと.
尚,文書中のどこかに学生番号,氏名を入れておくことを忘れないこと.
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{bf 締め切りと提出先:}平成18年6月12日(月)から6月16日(金)の工学部事務室(業務時
間中に提出のこと.)
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{bf 評価方法:}結果が美しいもの,内容の濃いもの・面白いもの,分量が多いもの
の評価が高い.従って各人の創意工夫を期待する.
begin{thebibliography}{99}
bibitem{Guide} コンピュータガイド2001年度版 -- インターネット編 --, pp.249-294.
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%bibitem{Webpage} 基礎プログラミング演習I資料ページ,大本英徹
%
bibitem{sankou} 図書館の適当な LaTeX の参考書
end{thebibliography}
end{document}
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