NetBootシステムの概略,ソフトウェアのインストール,及び,ソフトウエアアップデートの適用

ここでは,CSE環境で利用出来る様々なソフトウェアを紹介し.また,それらを自分のMacBookにて使えるようにインストール(導入)する手順を説明する.

NetBootシステムについて

ここで,基礎プログラミング演習Iで利用してきているNetBootシステムについて,その仕組みの概要と利用にあたっての注意事項を説明しておこう.

通常のMacBookの起動と動作

通常,パソコンが起動(bootstrap, boot)して動作するときにはパソコン内蔵のストレージ装置(HDDやSSD)からオペレーティングシステム(OS,基本ソフトウエア)と呼ばれるソフトウエアを読み込み,その起動過程にて様々な機能を実現する色々なモジュールやサービスが起動される.これらのサービスが利用者に見慣れた使い勝手を提供することになり,それはMac OS XであろうとWindowsであろうと変わりない.また,パソコンを利用して操作してゆくと,ワープロ書類や初期設定情報など様々なデータが生み出され,これらは内蔵ストレージに「ファイル」として記録・保存されてゆく.

本講義資料では,君たちのMacBookが「普通に」起動させて動作させる事をローカルブートと称しているが,この「ローカル・ブート」の意味はパソコンに内蔵されていて他所からアクセスされないローカルに使えるストレージ装置に格納されたOSを使ってブートというところから名付けている.

NetBootの仕組みと起動プロセス

ローカルブートに対して,NetBootとは何物なのか?NetBootの由来は「Networkを利用してOSをダウンロードしながらBootする」ところから来ている.NetBootという単語はAppleの技術製品の名称だが,その実体は一般にはNetwork Bootと呼ばれる昔から使われてきたコンピュータの起動技術である.

その起動プロセスは概ね以下のようになる.

詳しく知りたい人は大本へ個人的に質問されたし.但し,全部の説明を聞くためには3昼夜くらいかかります.

MacBookを所定の有線LANに接続してNキー起動するとMacのファームウェアは内蔵ストレージから起動せずに,ネットワークに接続しているはずのブートサーバ(合計8台+1台)に対してNetBoot開始要求をブロードキャストする.その要求に対してブートサーバはブートサービスを提供出来る旨を返信する.

MacBookはブートサーバから返信を受けとると,そのブートサーバ上に保持されているOS心臓部「カーネル」をダウンロードしてメモリに展開し,そのカーネルを起動するとパソコン上でMac OS X Mountain Lionが稼働し始める.NetBootで動き始めたカーネルは引き続きブートサーバ上に保持されている「起動ディスクイメージ」に対してネットワークアクセス(NFS)を開始し,OSの各種サービスの起動を続行してゆく.全てのサービスが稼働し始めると「ログイン画面」が表示されてユーザが利用可能な状態となる.

さらに,利用者がログインして使用し始めると,様々なファイルの読み書きが必要となるが,そのファイル群も内蔵ストレージではなく,やはりネットワーク接続されたNFSファイルサーバ上に用意された各ユーザ用ホームディレクトリ(フォルダ)が使われる.

以上のNetBootの動作過程で説明しているように,NetBootでは内蔵ディスク装置に保存されているOSやユーザの書類やデータを一切使わず,ネットワークでアクセス可能なブートサーバやNFSサーバに保持されているファイルやデータを用いて動作するようになっている.

14号館サーバ室に設置されているブートサーバとファイルサーバの写真

NetBootシステムの特性と限界

NetBootでは内蔵ディスクに頼らず,ネットワーク上の各種サーバを利用して動作するため,通常のローカルブートとは異なる特性を持つ事に注意して欲しい.

起動さえすれば全く同じ状態で動作する

一般に個人パソコンは導入されているソフトウエアの種類,或いは,ネットワークなど各種設定がバラバラであるが,コンピュータ理工学部のNetBootではブートサーバ上の起動ディスクイメージは全て同じにしてあるので,起動すると「全て同じ内容の起動ディスク」の状態,つまり,導入されているソフトウエアの状態などが全て同じ状態で動作する.また,自分のMacが修理中のために予備機を借りて受講しても,必要なファイルは全てサーバ上に保管されているために,何の問題もなく前回授業に引き続いて作業が継続できる.(上手く動かない場合は,殆どは個人環境設定が壊れている場合が多いが,稀にパソコンの故障という可能性も考えられる.)

この特性は,学校の授業進行,パソコン操作に不慣れな初心者,また,パソコン故障などの事故への対応においては非常に重要であるために,基礎プログラミング演習Iでは複雑なNetBootシステムを整備して利用するようにしている.

高速ネットワークに強く依存する

Mac OS Xが動作するために必要なプログラムやデータは全てサーバ上に存在していて,これをネットワークを介してアクセスするため,システムの応答性はネットワークアクセス速度によって決まってしまう.そのため,可能な限り高速なネットワーク接続を必要としているため,本体内蔵Gigabit Ethernet,或いは,Thunderbolt-Gigabit Ethernetアダプタによるネットワーク接続でないと,まともに使える応答性能は得られない.

サーバが用意された所定のネットワークに接続しないと動作しない

ブートサーバなどが同じネットワーク(LAN)に繋がってないと動かないので,例えば自宅でNetBootは使えない.また,システムの起動開始時(ブート)からシステム終了時(シャットダウン)まで常にブートサーバやファイルサーバと通信処理を行うため,その間は必ずネットワーク接続されていないと動かない.そのため,NetBoot動作中にLANケーブルを抜くと動作不能となり「ハングアップ(麻痺状態)」になる.

また,単に麻痺するだけではない.Mac OS Xはちょっとした操作を行っても何らかのファイル読み書きを行っている.例えば,ウィンドウを閉じるとその閉じた位置を記録しておいて,同じ種類のウィンドウを起動した時に「同じ位置を再現」しようとする.このため,稼働中にケーブルを引き抜くとか,或いは,アプリケーションを全て終了せずにいきなりログアウト・シャットダウンすると,ネットワーク経由のファイル書き込み処理が追いつかずに「個人設定ファイルが壊れる」という事故が起こり得る.個人設定ファイルが壊れると,コンピュータを操作したときに異常挙動を示すようになったりする.

尚,ここで言う「所定のネットワーク」とはコンピュータ理工学部が運営している情報コンセントということになる.

サーバ負荷が高くなるとシステムの応答が悪くなる

アプリケーションの起動や書類を開いて作業始めるなど,何らかの操作を行うたびにブートサーバやファイルサーバへの読み書きアクセスが起きる.特にNetBootを開始してログイン画面が表示されるまでの起動過程においてブートサーバの負担は最も高くなる.(一台のMacBookがNetBootすると,一台のブートサーバからおおよそ750から800MB程度のデータ転送が発生する事が判っている.)そのため,皆が一斉にNetBoot開始などすると極端に応答が悪くなったり,最悪の場合,NetBootに失敗する可能性がある.

そのような事態を避けるには皆の協力が必要だ.具体的には,少し早めに教室に入室し着席したら直ちにNetBootを開始してログインしておいて欲しい.皆の何割かそのような行動をしてくれるだけでブートサーバの負担は相当に減らす事ができ,結果的に皆が快適に使えることになる.逆に,授業開始直前までローカルブートで使用していて,授業開始寸前に慌ててNetBootに切り替えるのは,その瞬間にブートサーバの負荷集中が発生して皆が待たされて最悪な状況となることを理解して欲しい.

ちなみにAppleのNetBootを使って情報処理教室を運営している大学は東京大学や神戸大学などの大規模事例は幾つもあるが,個人ノートパソコン持ち込みで普段は自分のMy MacBookとして,講義中は専用演習端末として運用するという事例はコンピュータ理工学部以外の事例は聞いた事が無く,恐らく,世界でも唯一の事例だと思われる.
また,Apple社Webサイトでも紹介されている(こちらのページ)

リムーバブルメディアの取り扱い

メディアの種類

CD-ROMやUSBメモリなどコンピュータに挿入・装着してデータの読み書きを行うデータ記録用の媒体(media)をリムーバブル・メディア(Removable Media)と呼ぶ.

MacBookでは,

などを取り扱うことが可能である.

各メディアはそれぞれ取り扱い方法があり,適切でないやり方で扱うと記録内容が壊れて使えなくなることがあるので十分な注意が必要である.尚,記憶容量やアクセス速度などの点で最もお勧めできるのはUSBメモリであるが,取り扱い方を間違えると記憶内容が簡単に壊れるため慎重な取り扱いが必要である.

データ書き込み済メディア,或いは,初期化済みメディアに対するファイルの読み書き

コンピュータでリムーバブルメディアに対してファイル(データ)の読み書きを行うためには,OSにメディアを認識させて利用するための準備をする必要がある.この準備処理のことを「マウント(mount)」と呼ぶ.既に初期化済みのメディアをマウントするには,まずメディアを所定のドライブやポートに挿入する.

メディアを挿入すると,CD-ROM (DVD-ROM), USBメモリについては自動的にマウントされ,正常にマウントされればデスクトップ上に次のようなアイコンが表示される.

このようにマウントされて内容にアクセス出来る状態のメディアや外付けディスクを「ボリューム」と呼ぶ.

各ボリュームの内容はそれぞれ以下のディレクトリ配下に存在するかのように配置されるから,必要に応じてファイルの読み書きや複製など操作を行う.

(注: ディレクトリ/パスの概念は後日詳細に説明する)

CD-ROM/DVD-ROM /Volumes/ボリューム名

一般にリムーバブルメディアへのデータの読み書きはかなり低速であるので,必要なファイルはホームディレクトリ以下へ一時的にコピーしてから利用し,また,作業が終了して保存が必要なファイルのみ,リムーバブルメディアへコピーするのが望ましい.(リムーバブルメディア上のファイルを直接アプリケーションで開いて編集している際に,ちょっとしたトラブルでファイルが壊れて読めなくなったなどの事故が何度も起きている.)

リムーバブルメディアの取り外し(アンマウント)について

ファイルの読み書きが終わればメディアを取り出すが,この時,絶対にいきなり取り外してはならない.コンピュータはメディアへの読み書きが可能な状態にしているが,この状態のままメディアを外してしまうと,かなり高い確率でメディアの記録内容が不整合を起こして壊れてしまう.最悪の場合には記録内容が全滅することもあるので,くれぐれもメディアの取り外し時には注意深く操作すること.

リムーバブルメディアの取り外しに際しては,メディアがマウントされていない状態にする必要がある.この操作を「アンマウント(unmount)」と呼ぶ.

CD-ROM, DVD-ROMの場合: アンマウントするためには,キーボード上のイジェクトボタンと押すか,又は,デスクトップのアイコンをドックの「ゴミ箱」にドラッグ&ドロップする.正常にアンマウントされるとメディアが自動的にイジェクトされて出てくる.

USBメモリ, FDの場合:マウントされたメディアを示すアイコンをドックの「ゴミ箱」にドラッグ&ドロップする.リムーバブルメディアを示すアイコン表示が消えれば正常にアンマウント出来ているので,メディアを取り外して良い.

メディアの初期化について

リムーバブルメディアは,使い始める前に「初期化(イニシャライズとかフォーマットとも呼ばれる)」操作が必要である.メディアの初期化には2つの段階があり,それぞれ「物理フォーマット」と「論理フォーマット」と呼ばれる.

「物理フォーマット」とは,メディアにデータが記録できる基本準備を整えるもので,例えて言えば,荒れ地をブルドーザとローラで整地して平らなグラウンドにするようなものである.

「論理フォーマット」とは,物理フォーマットが完了してデータ記録が可能になった状態のメディア上に「ファイルシステム」を整えて,ファイルやディレクトリを作成できる状態にすることである.例えて言えば,整地が完了して平らになったグラウンドに,白線を引いてサッカーや野球がプレーできるように整えることに相当する.尚,各自の出身中学や高校の校庭を思い出せば,全く同じグラウンドであっても,白線の引き方次第でサッカーのピッチが出来たりテニスコートに化けたり運動会のトラックが作られたりしていたはずである.この「白線の引き方・区切り方の違い」が「FATやHFS+など各種のファイルシステムの違い」に対応すると考えることが出来る.

一般に市販されているUSBメモリデバイスは,Windows上での利便性を考えて最初からFATファイルシステムで論理フォーマットを完了させた状態で販売されていることが殆どである.

USBメモリについて特にフォーマットが必要な場合,アプリケーション -> ユーティリティ -> ディスクユーティリティを起動した状態でUSBメモリを刺せばフォーマット出来るが,詳細は省略する.Mac OS Xの入門書やインターネット上で見つかる各種情報ページを参考にして欲しい.

USBメモリの貸し借りはすべきでない!

最近,USBメモリにコンピュータウイルスが感染して,そのUSBメモリを貸し借りすることで,パソコンからパソコンへウイルスが感染拡大していく事例が急増している.

既に,他人同士ではUSBメモリを使ってファイルの受け渡しをすべきではなく,無防備にUSBメモリを貸し借りするとあっという間にウイルスに感染する危険性がある.USBメモリは自分専用として他者に使わせない配慮を強く心がけて欲しい.

もはやUSBメモリの他人との貸し借りとは,感覚的には「洗濯してないパンツの貸し借り」する事と同程度に気持ち悪い行為と思っても良い.

他人とのファイル受け渡しが必要なら,ネットワーク経由でダウンロードしてもらうとか,電子メールの「添付書類」として送付するとかGoogle Driveを使うなどUSBメモリ経由以外の他の手段を使うことを考えましょう.

コンピュータ理工学部指定パソコンにバンドルされていたウイルス対策ソフトウェアについて

丸善からコンピュータ理工学部指定パソコンとしてMacBook Airなどを購入した場合,4年間卒業するまで有効のウイルス対策ソフトウエアがバンドル(付属)しており,そのインストーラが指定パソコン同梱のUSBメモリ内に入っています.

ウイルス対策ソフトの導入について

このウイルス対策ソフトは,自分自身でインストールして有効に働くようにする必要があります.忘れずに,必ずインストールしてウイルスなどの被害を受けないようにしましょう.尚,Macの操作がまだ不慣れで自分で上手くインストール出来ない場合には,至急に8号館丸善店頭の「CSEヘルプデスク」にて相談してインストールの仕方をサポートしてもらいましょう.

NetBoot時のローカルディスクへのアクセス

CSE環境では,各自が作成したファイルを自分のMacに移す際に,わざわざUSBメモリにコピーしたりサーバからのダウンロードを行うのは面倒なので,NetBootした状態でも簡単に内蔵ストレージ(ローカルディスク)の内容へアクセス出来るようにしている.

以下の記載では「ディスク」と読んでいるが,コンピュータ理工学部指定パソコンのMacBook AirではSSD(ソリッドステートドライブ)が内蔵されている.

デスクトップにあるLocalDiskアイコンを開いてみよう.

ここは,各自のMacBookの内蔵ハードディスクのホームディレクトリ領域が見えるようにしている.そこに「共有」というフォルダが見えるだろう.この「共有」フォルダの中にファイルをコピーして配置すれば,ローカルブートした際にアクセスして取り出す事が出来る.

尚,ターミナルからコマンド操作する場合,このLocalDiskというディレクトリのパス名は

˜/Desktop/LocalDisk

である.

また,Finder上で「共有」と表示されているフォルダ(ディレクトリ)名はターミナル上では Shared となる.(このような「翻訳表示」もMacOS Xの不思議の一つだ.)

また,LocalDiskを開いた時に,自分のMacBookに登録してあるユーザ名のフォルダが見えるはずである.例えば,上記の例ではMacBookに登録されたユーザ名として sandai という名前で登録されており,それが家型アイコンで表示されている..そのアイコンを開くとローカルディスク上の自分のホームディレクトリの各ファイルにアクセス出来る.すなわち,例えば,自宅で作業して保存しておいたファイルをとり出してcse環境側に持ってくることが出来る.

これらのフォルダ(「共有」と個人ユーザ)を介して,ローカルブートの側とNetBootの側でファイルのやり取りを簡単に行えるはずである.

ここでは,cse環境で利用している各種ソフトウェアのインストール練習を行うため,それらのソフトウェアが同梱されているディスクイメージファイルを自分のローカルディスクへコピーする.コピーすべきイメージファイルはデスクトップ上のNetBootアイコン -> CSEアイコン(フォルダ)を開くと,CSE_Installed_for_MountainLionXXXXXXXX.dmgファイル(XXXXXXXXは年月日)があるので,これを「共有」フォルダにDrag & Dropしてコピーしよう.

ファイルのサイズがかなり大きく(約800MB)コピー完了には数分以上かかるので,気長に待つこと.コピーが完了したらMacBookを再起動してローカルブートさせよう.ここで自分自身のローカルブートした個人環境でソフトウェアのインストール練習を行ってみる.

ちなみに,このイメージファイルは,含まれているフリーソフトウエアの更新に合わせて時々アップデートされているので注意しておいて欲しい.

ローカルブートにおける設定と注意事項

授業中に教室で利用するNetBootに対して,自宅や自学自習で使う時に内蔵ストレージから起動することをローカルブートと呼ぶ事は既に説明した.ここでは,ローカルブートして自分専用MacとしてMacBookを使っている際の若干の注意事項とお勧め初期設定について説明する.

まず,Safariを起動してネットワーク認証を済ませて,インターネットに接続できる状態を確認してから先へ進もう.

Finderの環境設定の確認

まず,自分のMacBookをローカルブートさせ,デスクトップが表示されたら,まず,Finderの「Finder」メニューから「環境設定」を確認しよう.

「一般」タブの内容を確認して「ハードディスク」と「外部ディスク」項目にチェックマークを確実に入れておこう.これにより,MacBookの内蔵ストレージ(SSDやHDD)やUSBメモリデバイスがアイコン表示でデスクトップに表示されるようになる.

次に「サイドバー」タブの内容を確認する.

ローカルブートにおける「ホームフォルダ」が,標準状態ではFinderウィンドウのサイドバーに表示されないので,ホームフォルダが表示されるように確実にチェックを入れておこう.(上記の例では,cseというユーザがMacBookの利用者として登録されているので,cseというホームフォルダが該当する.)

次に,「詳細」タブの内容を確認しよう.

「全てのファイル名拡張子を表示」項目にチェックマークが入っていなければ,必ず入れておくようにしよう.

この設定によりターミナル上でのコマンド操作時のファイル名とFinder上のファイル名表示が必ず一致するようになる.(デフォルトでは,ファイルの種類により拡張子がFinder画面上で表示されない.)

ソフトウェアアップデートの適用

MacOS Xであっても時々不具合が見つかるため,それを更新する仕組みとしてソフトウェアアップデートという仕組みが用意されている.CSE環境では,適宜,最新状態に更新してあるが,ローカルブートした個人環境では,自分の責任でアップデートする必要がある.

ローカルブートしたらDoock或いはアプリケーションフォルダからシステム環境設定をクリックして開くと「ソフトウェアアップデート」というアイコンが見えるはずである.これをクリックするとソフトウェアアップデート画面が表示される.

「今すぐ確認」ボタンをクリックすればAppStoreが起動されてアップデートが確認される.

アップデートの適用には,かなり時間が掛かる事があるので授業中には適用せずにAppStoreを終了しよう.各自,時間の余裕のある時にじっくりと適用して欲しい.アップデートにはセキュリティ対策など非常に重要な更新も含まれているので,時々チェックして常に最新状態になるようにしておこう.

尚,上級生の中には,このソフトウェアアップデートを殆ど適用していない愚か者が実在する.MacOS X, Windowsに限らずシステムのアップデート適用は,自分のパソコンを悪意ある攻撃者から身を守る基本であるので,くれぐれも定期的なアップデートの実行は忘れないようにしよう.

また,AppStoreから入手できるアップデートにはMacBook Airに標準添付されているアプリケーションに対するアップデートも含まれるが,これらをダウンロード/適用するにはApple IDというApple社に対するユーザ登録が必要となる.Apple IDの登録については以下のページを参考にして自分で取得しておいて欲しい.また,Apple IDはC言語プログラミングを行うための開発環境XcodeをAppStoreから入手するためにも必要となる.

 Apple IDの取得について

Javaランタイムのインストール

Mac OS X Lion以降(Mountain Lion含む)では,Javaランタイム環境(Java言語プログラムを実行するために必要なソフトウエア)は,標準状態ではインストールされないことになった.Javaランタイムはある種のソフトウエア(LibreOfficeなど)のインストールに必要な事があるので,ここでインストールしておこう.

Finderのウィンドウを一枚開き,「アプリケーション」 -> 「ユーティリティ」を開くと,Java Preferences.appというアイコンが見つかるので,これを開く.

Javaランタイムが未だインストールされてないと,次のようなメッセージが出力される.

これは,まだMacにJavaランタイムが未インストールなので「インストールしますか?」確認してきているので,ここでは「インストール」をクリックしてインストールを開始する.Javaのインストールが開始したら管理者パスワードの確認などを求められるので,画面の指示に従ってインストールを完了させよう.尚,この手順でJavaランタイムをインストールした時点でJava Preferences.appは「御役ご免となって削除されて消える」から慌てないように.

また,ソフトウエアアップデートの適用状況,或いは,他のソフトウエアのインストール状況によってはJavaランタイムのインストールが為されていないにも関わらず,Java Preferences.appがどうしても見つからないというケースもあるようだ.その場合には以下のページを参考にターミナルから操作すれば恐らく同じような画面が表示されてインストールされるだろう.

http://memo.yomukaku.net/entries/rITmUop

Javaランタイムが適切にインストールされているかどうかの確認方法

ターミナルを開き,以下のコマンドをキーボードから入力・実行してみてJavaのバージョン情報が表示されればOKである.

java -version

Javaプログラミング環境について

ちなみに,上記手順で導入されるJavaランタイムは少し古いJava SE 6であり,しかもJava SE 6には様々なセキュリティ上の問題が見つかっているにも関わらず,今後,Appleはこのランタイムのサポートを打ち切る方向にある.Javaプログラミングに興味があってJava開発環境を導入したい者は,Oracle社がMac向けに提供するJava 7 JDKを別途追加インストールする事を極めて強くお勧めする.

Javaにはセキュリティ上の不具合が度々見つかっている.常に最新版となるようにアップデートを怠らないようにしよう.20130423時点ではJava SE 7u21が最新版のようだ.また,ダウンロードする際には必ずJDKをダウンロードすること.実に紛らわしいがJREというパッケージもあり,これにはJavaコンパイラが含まれてないので要注意.

Oracle社のJava 7 JDKダウンロードページ

ソフトウェアのインストール

ここで,CSE環境で利用されている様々なソフトウェアについて,自分自身のMacBookのローカルブート環境へインストールしてNetBootしなくても利用できるようにセットアップみよう.

フリーソフトウェアと商用ソフトウェア,及び,ソフトウェアライセンス

ソフトウェアは一般に著作権法などの適用対象となる知的財産物である.従って,その利用においては「ライセンス」と呼ばれる利用許諾を守って利用しなければ違法行為となる.

パソコンショップなどで商業的に販売されているソフトウェアは商用ソフトウェア,或いは,プロプライエタリ・ソフトウェア (Proprietary Software)であり,利用するためには対価を支払ってライセンスを購入する必要があり,ライセンスを持たない状態のソフトウェアを利用する事は違法行為であり犯罪となることを十分に認識しよう.例えば,CSE環境で利用できるMATLABやMathematicaなどは全て商用ソフトウェアであり,コンピュータ理工学部では正式に利用するために相応の費用を支払って契約している.

それに対し,インターネット上では誰でも自由に利用する事を許す形態のライセンスにて提供されているソフトウェアが数多くあり,これらは「フリーソフトウェア」或いは「フリーウェア」と呼ばれている.フリーソフトウェアのライセンス形式には様々なものがあるが,著名なものとしてGPL (GNU General Public License), BSDライセンスやApacheライセンスといったものがある.これらのライセンスの下に提供されているソフトウェアは,原則として誰でも自由に利用したり第3者に再配布(コピーして譲渡すること)して良いことになっている.

オープンソースソフトウエアとフリーソフトウエアという考え方が存在するが,それらは厳密には異なる概念だ.

CSE環境では,学生諸氏の保有するMacBook上でもCSE環境と同等のソフトウェアをインストールすることで,プログラミング演習での各課題を自宅で遂行出来るように配慮している.即ち,演習中に利用するソフトウェアは原則としてフリーソフトウェアから選定している.そのため,学生諸氏もこれらフリーソフトウェアについては,自分のMacBookに自由にインストールして利用する事が出来る.

ちなみに,Apple社が提供する開発環境XcodeはAppStoreから無償提供されるが,オープンソースソフトウエアでもフリーソフトウエアでもなく,ライセンス料金無料の商用ソフトウエアと解釈される.

ディスクイメージのマウント

ここで,既に上記で行ったFinder環境の設定調整により,デスクトップ上にハードディスクアイコンが表示されているだろう.このアイコンをMacintosh HD -> ユーザ -> 共有と開いてゆくと,先ほどコピーしたCSE_Installed_for_MountainLionXXXXXXXX.dmgアイコンが見えるだろう.このアイコンのファイルはディスクイメージ形式となっている.ディスクイメージとは,CD-ROMやDVD-ROMなどのリムーバブルメディアに書き込まれた内容全てを単一のファイルとなるように作成したものであり,インターネットでMac向けソフトウェア配布の際に良く用いられる形式である.

ディスクイメージファイルをダブルクリックすると,整合性がチェックされて問題がなければデスクトップ上にマウントされる.

ディスクイメージがマウントされると,というアイコンがデスクトップに表示される.これを開けばディスクイメージの内容にアクセス出来る.ちなみに,CSE_Installed_for_MoutainLionXXXXXXXX.dmgには,CSE環境にインストールされている各フリーソフトウェアが含まれたディスクイメージやアーカイブファイルが含まれている.但し,Moutain Lionでしか動作しないものが幾つかある.Mac OS Xの旧バージョンが欲しい場合は,自分でインターネットの各配布元から入手すること.

尚,インストール作業が完了して用が済んだディスクイメージはマウントされたアイコンをゴミ箱に落としてアンマウントしておくこと.また,全てのソフトウェアインストールが完了して不要となった後のディスクイメージファイルは,自分の判断にて削除して良い.

尚,上記の「共有」フォルダに入れて持ってきたファイルを削除すするときは,管理者パスワードの確認を求められるので慌てないこと.

Drag & Dropによるアプリケーションインストール(LibreOfficeのインストール)

MacOS Xの多くのソフトウェアは単にファイルを「アプリケーション」フォルダに配置するだけで完了する.

尚,アプリケーションは「アプリケーション」フォルダ以外の別フォルダに移動させると動作しなくなるものがあるので,原則として「アプリケーション」フォルダに配置し,むやみに他のフォルダへ移動させない事を強く勧める.

LibreOfficeをMountain Lionへインストールするには,ちょっとコツがいる.以下の手順に従ってインストールしてみよう.

アプリケーション本体のインストール

ディスクイメージLibreOffice_XXXXXX_MacOS_x86.dmgを開いてマウントする.ウィンドウが開いてLibreOffice.appアイコンが見えるので,それをアプリケーションフォルダへドロップする.(ウィンドウ内のApplicationsエイリアスへ落としても良い.)

続いて,そのインストールしたばかりのLibreOfficeが正常に起動するかどうかを確認しよう.インストールしたばかりのLibreOffice.appを起動すると次のようなダイアログが表示されるだろう.

これはLibreOfficeに限らず,インターネットから入手したアプリケーションをインストール後に初めて起動するときに表示される警告である.これにより悪意ある不正なアプリケーション(トロイの木馬)を起動してしまってセキュリティ被害を受ける可能性について念のため確認させるようにしている.

もし,自分自身でインターネット経由で何かのソフトウエアを入手してインストールしようとしている場合には,くれぐれも何か怪しい点がないかどうか,良く考えてから開くようにしよう.

ここでは「開く」ボタンをクリックして先へ進むとLibreOfficeが起動する筈だ.正常に起動する事が確認できたら,一旦,LibreOfficeを終了しておく.

日本語言語パックのインストール

このままではLibreOfficeのメニュー表示が英語表示となってしまうので,これを日本語化する.

英語メニューがお好みならそのままでも使い続けるのは自由だ.また,韓国語や中国語表示にする言語パックもLibreOfficeのWebサイトから配布されている.

LibreOffice_XXXXXX_MacOS_x86_langpack_ja.dmgを開いてマウントすると,LibreOffice Language Pack.appアイコンが見えるだろう.

このLibreOffice Lannguage Pack.appを開いて起動する.この時,次のような警告が表示されて実行することが出来ない.

これは起動しているアプリケーションに対して不正な改竄がされていない事を担保(保証)するためのデジタル署名が為されておらず,安全性の確認が出来ないためにGateKeeperが発しているエラー警告である.少し以前に開発されたソフトウエア,或いは,インターネット経由で配布されているフリーソフトウエアには,このようなものが多い.心配しなくともGateKeeperの警告を手動回避する方法がちゃんと用意されている.

LibreOffice Lannguage Pack.app上でコンテキストメニュー(右クリック,MacBookであればトラックパッド上で二本指でクリック,参考書籍Mountain Lionマスターブック pp.27を参照のこと)を表示させ,「開く」項目を選択する.

この方法で開くとGatekeeperが開こうとしているアプリケーションの正統性が確認できないために,本当に開いてもよいかどうか確認を求めてくる.

ここでは「開く」ボタンをクリックして先へ進む.

ここでは「インストール」をクリックして日本語言語パック適用を開始する.

無事インストールが完了したら上記ダイアログが表示されるので「はい」をクリックして完了しよう.

ここで改めてLibreOfficeを起動してみよう.今度は各種画面表示が日本語になっているだろうか?

LibreOfficeは開発/アップデートのスピードが極めて早いプロジェクトとして知られている.バグ修正アップデートは3から5週間に一度,マイナーバージョンアップは六ヶ月に一度という驚異的なハイペースで運営されている.アップデートされる度に不具合修正や新機能追加があるので,出来るだけ最新版に更新しながら利用するのが良いだろう.

クリップアートの追加

LibreOfficeには,書類作成に自由に使える挿し絵(クリップアート)が残念ながらあまり付属していない.これを補う事が出来るように,これまたオープンソースにSozai OOoというアドオン(機能拡張)パッケージがボランティアで開発されている.

Sozai OOoの関連サイト: http://sourceforge.jp/projects/openoffice-docj/

LibreOfficeのインストールが完了したら一旦LibreOfficeを終了し,次に,LibreOfficeインストーラに同梱してあるDSFJ-SozaiOOo.oxtを開いてSozai OOoを追加しよう.

LibreOfficeのインストールが正常に出来ていれば次のような機能拡張マネージャ画面が表示されるだろう.

OKボタンをクリックして先へ進むと,Sozai OOoのライセンス条項が表示される.

「下にスクロール」ボタンを押してライセンス条項に一通り目を通してからOKボタンをクリックする.

インストールが完了すれば,このような画面表示が得られるだろう.これでクリップアートの追加は終わったので「終了」ボタンをクリックし,さらに,LibreOfficeも終了しておこう.

Cocoa Emacsのインストール

Emacsは非常に高機能なテキストエディタであり,本演習でもプログラミング実習時にソースプログラムを作成編集する時に用いる事になる.これをインストールしてみよう.

Cocoa Emacs for CSE_20140114.dmgをダブルクリックしてマウントすると次のようなウィンドウが開く.このウィンドウ下部の記載の指示に従って操作する.

Emacs本体のインストール

Emacsのアイコンが見えるはずなので,これを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップする.

Cocoa Emacsのフォント設定

残念ながらCocoa Emacsは,表示フォントに関する調整を行わないと極めて画面が見づらく使い物にならない.CSE環境ではその調整を施してあるが,これと同様の調整を行うインストーラ Setup.command が用意してある.上記ウィンドウにそのアイコンが見えているので,これを開く.

ターミナル画面が開き,メッセージが表示されるので,そのメッセージの指示に従って操作する.

デジタル署名されていないアプリケーションの起動

ここまでで,Cocoa Emacsを使う準備が出来た.Cocoa EmacsのアイコンEamcs.appを開いて起動してみよう.

恐らく,このような表示がされるだろう.これは起動しているアプリケーションに対して不正な改竄がされていない事を担保(保証)するためのデジタル署名が為されておらず,安全性の確認が出来ないためにGateKeeperが発しているエラー警告である.少し以前に開発されたソフトウエアやインターネット経由で配布されているフリーソフトウエアには,このようなものが多い.このままでは動かないが,心配しなくともGateKeeperの警告を手動回避する方法がちゃんと用意されている.

Emacs.appアイコンに対してコンテキストメニューを表示(右クリック)させ,

この「開く」項目を選択する.

この時,先ほどとは少し異なるGateKeeperの警告が表示されるので,「開く」をクリックすると無事Emacs.appが起動するだろう.

尚,このような回避操作は他のフリーソフトウエアでも必要になる場合があるが,一度行えば次回以降の起動は通常通り起動するようになる.

その他の配布形式ソフトウエアのインストール

また,ソフトウェアによってはZIP形式などのアーカイブ形式で配布されているものもある.アーカイブ形式とは複数のファイルをまとめて圧縮して一つのファイルにしたものである.ここではMac the Man Xをインストールしてみよう.

「エンタテイメント」フォルダを開くとpacx-1.5.1.zipというファイルが見える.このアーカイブファイルを展開する必要があるがディスクイメージ上では展開出来ないので,アーカイブファイルをデスクトップ上に,一旦,コピーする.

その後,デスクトップにコピーされたアーカイブをダブルクリックすれば,それが展開されて新しいフォルダが出来るはずである.そのフォルダにあるPac the Man X.appを「アプリケーション」フォルダに入れれば良い.アプリケーションがインストール出来たら起動してみて,正常に動作するどうか確認しておこう.

ちなみにGoogleのWebサイトでも遊べたり.......
http://www.google.com/pacman/

パッケージインストーラによるインストール

ドラッグ&ドロップで簡単にインストール出来ない種類のソフトフェアは,「ソフトウェア・パッケージ」と呼ばれる仕組みでインストールされる事が多い.ここでは,XQuartz 2.7.4をパッケージにてインストールしてみよう.

まず,CSE_Installedボリュームのユーティリティフォルダにある XQuartz-2.7.4.dmg イメージを開いてデスクトップにマウントしよう.

マウントされるとウィンドウが開き,そこにXQuartz.pkgが見えるだろう.

一般にインストーラパッケージを開くとインストーラ画面が表示されて処理が開始されるが,ソフトウエアによっては次のような表示が示される事もある.(フリーソフトウエアの場合に多く表示されるようだ.)

これは「フリーソフトウエア」をインストールしようとする場合に多く見られるが,自分が何をインストールしようとしているか良く判断して,問題なければ「続ける」をクリックして先に進む.

インストーラ画面が表示されたら,その画面指示に従って操作する.

基本的には画面の指示に従って操作してゆけば良い.

途中でシステム管理者のパスワードを尋ねられた場合には,

それに適切に答える必要がある.

尚,ここでのパスワードは,各自のMacBookを購入後に初めて起動した時に行ったユーザ登録時に登録したものであり,CSE環境でのパスワードではないことに注意しよう.また,ソフトウェアによってはインストール後に再起動が必要な場合もある.

補足: ローカルブートにおける自分のユーザ登録したパスワードを忘れてしまった場合,MacBookに付属していたインストールDVD-ROMから起動させてからパスワードリセットユーティリティを使えば,パスワードを設定し直す事が出来る.具体的な手順については Mac OS X:アカウントパスワードを変更またはリセットする方法 のページを参考にすること.

フリーソフトウェアの入手・インストールに関わる注意

一般に,自由に手に入るフリーソフトウェアの場合,そのソフトウェアパッケージが本当に正しいものかどうか,良く確認する必要がある.すなわち,インターネットから入手したパッケージの場合,トロイの木馬 (Trojan horse)と呼ばれる悪意を持って作成されたソフトウェアが仕込まれている事があり,知らずにインストールしてしまうと,自分のシステムが破壊されたり犯罪に巻き込まれたりする可能性がある.

フリーソフトウェアなどをインターネットから入手する場合,有名なフリーソフトウェア配布サイトやソフトフェアの作者本人が開設している公式サイトから入手する事が望ましく,どこの誰が開設しているか分らない怪しいサイトから手に入れたようなものは利用しない事が望ましい.

また,インストーラからのメッセージ表示に何も考えずに「はい」,「OK」,「Yes」を選択してクリックしないように注意しよう.必ず,「この操作はどういう意味か?」を確認しながら行うことが大切だ.

例えば,Windows Media動画プレーヤであるFlip4Macのインストーラの場合,インストールの最終段階で以下のようなメッセージが表示される.

このダイアログで「続ける」をクリックすると次のような表示となり,

ここで「OK」ボタンを押してしまうと,「29ドル支払ってFlip4Mac Pro版への有償アップグレードを希望する」という意味になってしまい,その支払いページへと誘導されてしまうだろう.この画面では「No Thanks」ボタンをクリックするのが正解であろう.

Pro版への有料アップグレードは後から何時でも出来る.

フリーソフトウェアの更新

MacOS X標準でないアプリケーションを導入した場合,それらはソフトウェアアップデートによる更新対象にならない.フリーソフトウェアも各種不具合やセキュリティ上の問題が発見されてアップデートの必要が出てくる事があるので,各アプリケーションの配布サイトなどの情報に注意して必要な更新は怠らないようにしよう.

CSE_Installed.dmgに含まれるソフトウェア一覧

参考: 新しもの好きのダウンロード (http://www.macsoft.jp/)

NetBoot環境とローカルブート環境の間でのファイルのやり取りに関するまとめ

上記をちゃんと読めば,NetBoot側とローカルブート側の間でのファイルのやり取りは問題無く出来るはずなのだが,これが理解出来ないくらい日本語力が怪しい人のために,手順を改めてまとめておきます.

NetBoot環境からローカルブート環境へ

大学の情報処理教室でプログラミング演習を受講している際は,NetBootしているはずである.このNetBootして利用している時に利用・作成したファイルを自宅でも利用するには,ローカルブート環境,すなわち,各自のMacBookに内蔵されているディスクの領域へファイルを送り込む必要がある.

そのためには,NetBootしてログインした状態でデスクトップに表示されている「LocalDisk」フォルダを開き,そこにある「共有」フォルダに持ち帰りたいファイルをドラッグ&ドロップする.(「共有」フォルダにしかファイルが置けないないので要注意のこと.)

Finder上でドラッグ&ドロップすれば自動的にコピーされて配置されるだろう.これで準備はOKである.

次に,上記の手順で「共有」フォルダに置いたファイルを自宅でローカルブートした時にとり出すには,次のように操作する.

通常通りMacBookを起動してデスクトップが表示されたら,画面右上のMacintosh HDアイコン -> 「ユーザ」フォルダ -> 「共有」フォルダの順番で開けば,NetBoot環境から持ってきたファイルが見えるはずである.必要に応じて各自が作業したいフォルダにコピーして利用すれば良いだろう.

ローカルブート環境からNetBoot環境へ

逆に,ローカルブート環境からNetBoot環境へファイルを持って行く,つまり,各自のMacBookを使って自宅で作業したファイルをCSE環境へ持ち込みたい場合は,次のような手順となる.これは,例えば,宿題のWebページを自宅で作成しておき,本学の情報処理教室でNetBootした時に自分のpublic_htmlディレクトリに配置して宿題を完成させるといった場合に使える.

ローカルブートしている時でも「ホームディレクトリ(フォルダ)」という考え方はNetBootの場合と全く同様に適用される.この時,NetBoot側へ持っていきたいファイルはローカルブートしている時のホームディレクトリ直下,或いは,サブディレクトリの何処かに置いておくだけで良い.

それでは,MacBookを本学へ持ち込んでNetBootしてログインしている時に,このファイルを取り出すには,やはりデスクトップ上の「LocalDisk」フォルダを開く.上の図のように各自のMacBookに作られている各自のホームフォルダが見えるから,これを開いていけば,ローカルブート時に利用していたファイルが見つかるはずである.

これをNetBoot環境の各自のホームディレクトリ以下の適切なディレクトリへドラッグ&ドロップすれば,自動的にコピーされて配置されるだろう.

ネットワークを用いた自宅からCSE環境上のファイルアクセス

インターネットを利用して自宅環境からCSE環境上に残してあるファイルにアクセスすることも出来ます.

CSE環境との遠隔ファイル転送

上記ページの記載を参考にしてください.

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